LINEで子どもの勉強を支える/ withE代表 平原由羽

    

聞き手:あゆ 写真:ゆーた 編集:みやさこ

 

大学入試の時期が近づき、広島大学でも制服姿の高校生や
入試のための学部が示された看板を目にするようになりましたね。

 

今回は、東広島市の広報誌「ひがしひろしま」12月号の特集で
LINEを使って中高生を対象とした学習支援を行なっている学生団体に
取材に行きました!
せっかく取材させていただいたので、Yeastでは記事としてみなさんにお届けします。

 

こちらが話を伺った代表の平原由羽さんです。

もともと知り合いだったのもあって終始楽しいインタビューでした!

 

勉強を「LINE」でする

 

ー withEの「E」ってなんですか?

これは

「with Easy(気軽に)」「with Effort(頑張って)」「Education(教育)」

3つの言葉の頭文字を取っていて、「いつでも大学生と一緒に勉強しよう」という意味が込められています。

ー 気軽に、でも頑張ってという言葉がすごく好きです。その勉強にLINEを使うということですか?

はい。withEは東広島の中学生を対象にLINEを使って学習支援を行なっています。

 


こうやって中学生の質問に答えてるんですね。

 

ー 活動を始めたきっかけはなんですか?

もともと、学校の授業についていけなくて苦しんでいるこどもたちのために何かできないかなと思っていたんです。勉強ができないのは、その人自身に問題があるわけではないので。

ー 私も今となってはそう思う。ただ高校時代だと、勉強ができないことで自分をすごく責めがちだった

勉強ができないことが理由で自己肯定感が下がってしまうことは多いので、どうにかできないかなぁと思ってました。

ー なるほど。ただ、勉強を教える手段がどうしてLINEだったんですか?

それはたまたま、LINE@というサービスがあるのを知ったからです(笑)

これを使うと、団体でひとつのアカウントを管理できるから、中学生から質問を受け取って教育志望の学生が回答するというアイデアが頭にパーっと浮かんだ!

 


去年の8月、oluoluカフェの鈴木さんにひとりで相談しに行ったそうです。
問題を問題で終わらせない姿勢が魅力的。

 

学生がちゃんと学んでいる団体

 

ー LINEで相手に直接会わないからこそ、中学生も質問しやすいかもしれないですね。

そうですね。それと、私たちも中学生から学ぶことが多いです。
例えば、私たちが考えもしなかった場所に疑問を持つ子もいるし、「そこにつまずくのかぁ!」って感じです。

 

 

ー 本当に、中学生にとっても大学生にとっても、いい活動ですよね。

そう。直接会わずに、文面でやり取りをするからこそ、どうすれば伝わるか考えなければならないので学生にとっても本当に学びが多いです

最近は、早く回答するためのシステムづくりや、各教科で色々な情報を共有する勉強会のようなものが生まれていて、組織として学生一人ひとりがやりがいを持って活動できる場所になってきたのではないかと感じています。

 


実際にLINEで質問を返す姿をリクエストされている平原さん。
なにを見ているのでしょうか(笑)

 

withEのこれから

 

ー 今後はどのように活動していきたいですか?

ひとつは、ちゃんと続く団体でありたいなと思ってます。

ー 続く団体…。mahoLabo.という団体に属している身としても
 「続く団体」であるためにどんなことを考えているか気になります。

 

私は、来年後輩にしっかり引き継ぎをしようと思ってます。

そのために、理念が下の世代に残っていくようにしたり、組織としての体制をきちんと整えたりしないといけないと考えているところです。

ー なるほど。

もうひとつは、広報をしっかりして、もっと知ってもらえたらいいなと思います。
というのも、けっこう活動の発信をしていると、特に学校ではスマホは推奨してないから…と言われることが多いんです。

とにかく、授業についていけなくて苦しんでいる子ども達のセーフティネットみたいなものになりたい

 

 

ー そういう理由で、「勉強するには学校以外の手段もある」っていう価値観が認知されるといいですよね。

そうそう。使えるものはなんでも使えばいいと思ってます(笑)

ー 私も、勉強で苦しんでいる子どもたち、ひとりでも多くに、この活動の存在を知ってほしいです。 

 

 

ライターまとめ

学校での勉強はテストの順位や、学力別のクラス分けなどで無意識のうちに、他人と競争させられていると思うんです。そして多くの学生が人と比べてしまって勉強が嫌いになっている気がします。このサービスがもっと普及することで、「勉強する環境は学校の他にLINEという場所もある」という認識が広まればいいなと思いました。

 

カメラマンまとめ

 LINEという一見は学生を勉強から遠ざけてしまいそうなツールを勉強で困っている生徒の助けとして用いてしまう発想と行動力にとても感動しました。平原由羽さんは話しているときは相手の目を見て、身振り手振りを交えて一生懸命に表現される姿がとても印象的で、エネルギッシュで、優しい雰囲気の中に「伝えよう」という強い意志を感じました。今回の記事から彼女の雰囲気の一端でも感じて頂けたらと思います。

 

学生団体withE

代表:平原由羽
メール:with.study@gmail.com
Facebook : @hiroakastudywithE
twitter : @hirostudy_withE

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【かいたひと】あゆ

次期編集長 / ライター兼広報担当
広島大学総合科学部所属。出身は宮崎県。すきな食べ物は真鯛のおすしです。

 

【とったひと】ゆーた(Yut@)/カメラマン

知らないところを探検するのが好き。もちろんカメラをつれて。
家ではクラシックギターを弾いたり、本を読んだり、寝たり。
Twitter → @Yh_photo