話し手:みやさこ のんの あゆ
新年あけましておめでとうございます。
2018年を少し振り返ると、10月1日に「ひととまちの発酵を届けるやさしいwebメディアYeast」が誕生して、これまでに14の記事が投稿されました。
私たちは東広島で暮らすひとの現在に至るまでの過程・ストーリーを「発酵」と名付けました。ストーリーを届けることで東広島のひとを身近に感じて、思わず会いに行きたくなる。
これがYeastの理想です。
そして、Yeastを運営するのは私たち学生団体mahoLabo.(マホラボ)です。
2018年を元代表兼編集長の宮迫と、新代表のんの、新編集長あゆで振り返ってみました。
駆け出しの学生団体mahoLabo.の発足から現在、そしてこれからの「発酵」をお届けします。
左からあゆ、みやさこ、のんの。
広島大学工学部棟にあるおもしろラボでmahoLabo.の振り返りをしました。
目の前にはメンバーもいてくれました。
「また帰ってきたいまちをつくる」学生団体mahoLabo.
みやさこ まず、mahoLabo.っていう団体がどんな団体か簡単に紹介お願いします〜!
のんの mahoLabo.は現在、広島大学の学部学年ばらばらの27名で構成されていて、ローカルウェブメディアYeastの運営と東広島の大人と学生が関わるイベント企画・運営をしています。
みやさこ ざっくりいうと、メディアとイベントだね。
のんの そうそう。それで、この活動の根底にあるのは学生にとっての「また帰ってきたいまちをつくる」っていうビジョン。
どんなまちにしたい?の答えが「また帰ってきたいまち」だった。
みやさこ 「また帰ってきたいまち」を作るために、東広島の学生に、メディアでまちのことを知ってもらって、イベントで実際に会ってもらって、まちを好きになってもらおう、ということです。
のんの 学生が東広島のひとやまちと関わる入り口っていう役割にmahoLabo.は近いのかな。
ちなみに、mahoLabo.っていう名前は、「まほろば」という住みよい場所や故郷という意味を持つ古語があるんですけど、そんなまほろばを作るラボラトリー(研究所)という意味からきています。
8ヶ月間の「発酵」
みやさこ ありがとう。じゃあ、mahoLabo.が発足した5月から12月までの8ヶ月を振り返っていきましょう。
あゆ mahoLabo.は最初7人で始まったんですけど、その7人は宮迫が「学生のためのまちづくりをしよう」っていうイベントを開催して、集めたんだよね。私は、oluolu caféのイベントがきっかけ。
5月は、ビジョンや団体名、どんな学生をまた帰ってきたいと思わせるか (ペルソナの確定)、どんな活動をしていくかをとことん話し合ったね。
みやさこ 本当に発足当時は何も決まってなかった。活動の場所が東広島ということだけ。どんなまちがいいと思う?まちづくりってなんだろうね?そこからのスタートだったよね。
あゆ それで、発足当時の7人を、メディアチームとイベントチームに分けてやっていったけど難しかったね。
のんの 暗黒時代(笑)。メディアチームは10月1日オープンっていう明確な目標に向かってどんどん進むけど、イベントチームはイベントを作る方法もわからないし、地域の大人との繋がりもなかったから、チームの進行具合の差がどんどん広がって、不安だった。
あゆ それが大体6〜7月で、8月入ってからは一旦メディアに集中しようってなったね。それで夏休みに当たる8・9月はもうYeastオープンに向けて必死で記事やサイトを作ってた。
みやさこ 7月は災害もあったからね。みんな初めてインタビューしにいって、記事を書いて、僕も編集して。
あゆ 最初の記事を書くとき、正直ものすごく苦しかったなぁ。インタビューも事前に準備した質問を意識すればするほど、話が頭に入ってこなくて、会話ができなかった。記事はどこが完成かもわからないし、書いては訂正の繰り返しだから。「できない」にぶつかってた。
みやさこ みんな最初はそうだよね。結局サイトは9月末に完成したんだよね。
あゆ 私はYeastのtwitter担当で、「いつになったらウェブサイトのPR始めるの?」って宮迫に怒られたのを覚えてる(笑)
みやさこはめったに怒りません。全然怒らない。ほんとうに。
みやさこ あれは、メンバーが努力して作ったサイトや記事を多くの人に見て欲しかったから(笑)
あゆ 懐かしいね……。10月はYeastが公開されて、最初7人だったメンバーも15人くらいになってて、やっと組織を考えるようになったんだよね。
のんの 組織体系をちゃんと作って、一人一人に役割があるように役職を作ったりしたね。メンバーが増えたとき、7人で作り上げてきたものを新しく入ってきたメンバーに共有することが意外にすごく難しかった。
あゆ 11月は、東広島市の広報誌の特集を担当させてもらったり、地域塾の報告会があったりして、まちと人にmahoLabo.のことを知ってもらえる月だった。
東広島市の広報誌「ひがしひろしま」12月号の特集を担当させていただきました。
地域で活動する学生を支援する東広島市の取り組みです。
みやさこ 今までの努力が実を結んだかのよう!
のんの そう。このころになると学生の間でも、mahoLabo.っていうとちらほら知っている人も出てきて、嬉しかった。
あゆ 12月は何と言っても「美酒1グランプリ」だね!!!
東広島市西条の名産品である日本酒を使って、大人と学生でレシピを考案するというイベント。
のんの 6〜7月の段階で、イベントづくりが難しかったからこそ、実現したことが本当に嬉しかった。
みやさこ 他にも12月は、東広島のイベントで関わったひとがいたり、mahoLabo.のミーティングを公開制にしたり、mahoLabo.を外に発信できるくらい、だいぶ余裕は出てきたね。それまではmahoLabo.の中を作っていくので精一杯だった。
mahoLabo.のチームづくり
みやさこ mahoLabo.って独自のルールあるじゃん。敬語じゃなくて、タメ口で話そうっていうのとか、やりたいことをやりましょうとか。これっていいチームになるために必要だと思ってるんだけど、1年生の2人は先輩へのタメ口ってどう思った?
のんの 私は最初、敬語がなかなか抜けなかったけど、言葉以前に対等に話ができる雰囲気はすごく価値があると思う。
みやさこ 上下関係が何かの壁になってたらよくないよね。あゆは?
あゆ タメ語で年上のひとと話していると、なぜかわからないけど、先輩とうまく付き合えるようになった気がする。敬語だけが年上の人を敬う手段ではないなと気づいた。
みやさこはフラットなコミュニティづくりを最初から目指していた。
みやさこ じゃあ、「やりたいことをやろう」っていうルールについて。これって、やりたいと言ったからにはやりきらないといけないし、そのときのモチベーションに左右されたりして結構しんどいと思うんだけど、こういう環境ってどう思う?
のんの やりたいことをやりたいって言ったときに、誰も否定せずに応援してくれる仲間が近くにいるのはmahoLabo.の魅力だと思う。
あゆ 確かに。mahoLabo.ってすごい安心感あるよね。失敗しても嫌われないだろうなって本気で思える。めっちゃ優しいと思う。
みやさこ mahoLabo.にいるメンバーって基本的みんなgiverだと思っていて、見返りを求めずに行動できる人が多いよね。だからこそ安心してやりたいことが言えるんだと思う。
mahoLabo.はどんな団体になるのか?
みやさこ 最後に、のんのとあゆはこれからリーダーになるけど、どんな団体にしたい?
のんの maholabo.って地域のために活動しているって思われがちなんですよね。
あゆ まあ、まちの魅力を発信したり、学生とまちの距離を近づようとしているからね。
のんの うん。ただ、「東広島でやりたいことをやる、作りたいものを作る」そうすることでその経験や思い出が「また帰ってきたいまち」に繋がっていると思っていて。「また帰ってきたいまちをつくる」っていうのは、あくまで私たちも含めた学生のためまちづくりのビジョンなんよね。
そういうのも含めて、ビジョンの発信をもっとしっかりやっていきたいな。
あゆ メンバーひとりひとりが抱える悩み、例えば大学生に何ができるのかとか何がやりたいのか、そういうのに丁寧に向き合える団体にしたい。それがきっとmahoLabo.が持つ安心感になると思う。
あと、もっと個人個人の成長を一緒に応援できる団体でもありたい。
みやさこ 僕は今年社会人になるので、mahoLabo.での活動は終了します。素直にこの団体を作れて誇らしいし、逆にすごく寂しい。
自分もできることの範囲を広げて、数年後みんなとまた何か一緒に作れたらいいなと思います。
これから二人は大変なこともあると思うけど、みなさん応援よろしくお願いします!!!
2019年も「また帰ってきたいまちをつくる」を合言葉に東広島を駆け巡ります。
これからもどうぞよろしくお願いします!