忘れられない「体感」を学生に届ける ソニーコンスーマーセールス株式会社 莊司淳利・青柳孝将

 

聞き手:たかな 写真:てるちゃん 編集:しおね

 

この取材は、学生団体mahoLabo.のInstagramアカウントに届いた、一通のダイレクトメッセージから始まりました。

「地域・ひとのつながりを大切にされる学生団体mahoLabo.のみなさまと一緒に取り組ませていただけないかと思っています。」

今回お話を聞かせていただいたのは、ソニーコンスーマーセールス株式会社の莊司淳利さん、青柳孝将さん。

ソニーコンスーマーセールス株式会社は、ソニー商品の販売促進をされている会社です。そして、先日行われた第71回広島大学大学祭の企業ブースに出店され、高性能なスピーカーやイヤホン、ヘッドホンを量販店のように体験できる企画を開催しました。

メッセージには、この企画をYeastで取り上げて欲しいということが書かれていました。

 

向かって左が青柳さん、右が莊司さん

 

― なぜYeastにお声がけしてくださったんですか?

莊司さん)メディアを探す中で、第一印象が一番大きかったんです。記事を見たときの直感みたいな。言葉一つ一つ丁寧に選ばれている感じも伝わってくるし、何よりもこの会話の雰囲気が凄く印象的でした。

我々はお客様それぞれのライフスタイルに合わせた提案をしているんです。ひとに寄り添うっていう部分で、Yeastと相性がいいかなと思っていました。

 

キーワードは「体感」

 

― 今回、どうして広島大学の大学祭に出店することになったんですか?

青柳さん)ソニーコンスーマーセールス株式会社の中四国エリアでは、若年層に向けた商品のアピールを目標にしたプロジェクトを立ち上げました。そこで、規模の大きな広島大学の大学祭なら学生がたくさん来るだろうと考え、体験会をしようということになりました。

あとは個人的な話ですが、私が大学生の時に大学祭の実行委員だったんです。自分の経験上、大学祭が楽しいもの、学生にとって一つの大きなイベントだったっていう認識があったので。広島大学の学生に何か少しでも思い出として残るものを提供できたらな、という思いもあって、今回の決断に至りました。

― 大学祭への出店の宣伝を私たち学生と一緒に行おうと思ったのはどうしてですか?

莊司さん)実際に体感いただく学生の皆さんと同じ目線で物事を捉えていただけるんじゃないかという期待があります。年齢を重ねると目線も変わっていくんですね。

私たちだけでは、どういう風にお伝えしたら学生さんに「我々のブースをのぞいてみよう、体感してみよう」と思っていただけるかという、実際にお届けする相手のニーズをとらえきれません。

 

 

青柳さん)せっかく学生の皆さんと直接お話させていただいているのでお聞きしたいのですが、今使ってるカメラやワイヤレスイヤホンって、それを買おうと思った理由ってありますか?

学生の方が家電商品を選ぶときに、一つネックなのは値段だと思うんですよね。「高いけど買おう!」と思ってもらうために、苦戦しているところなんです。学生さんに意見を聞いてみたいなと思って。

 

そう言われてみれば、どうしてだったっけ……

ちなみに私が今使っているイヤホンを選んだ一番の理由は値段だった気がします

 

莊司さん)大学祭のブースで紹介するものはちょっと値段の高い商品なので、実際に体感していただかないと魅力をお伝えするのが難しいと思っています。

あとはやっぱり、会社として「感動をお届けしたい」という思いがあるので。なかなか直接触る機会の少ない商品だとは思いますが、だからこそまずは体感いただきたいです。

青柳さん)今はネットで家電を買うことが多いと思うんですよね。大学生だと、こういう商品って家電量販店に行かないと触れないし知らないっていう方もいると思います。

加えて、中四国エリアでは体感ファーストといって、商品を体感いただいて、感動して、納得いただいたら購入してもらう、っていう形をコンセプトにしているので。そんな機会を設けられたらなと思っています。

 

 

今ではすっかり主流となったワイヤレスイヤホン。高音質、外部の騒音を低減させるノイズキャンセリングなど、性能をもりもりに詰め込んでいます。

小型さ、軽量さにもこだわっており、長い時間着用していても耳が痛くならないのが嬉しいポイントです。

 

 

こちらはワイヤレススピーカー。

広い範囲に音を届けることができるので、どこにいても聞こえ方が同じになるのが特徴です。

 

左のスピーカーは、音楽を流すとガラス管の中で光がキャンドルのようにきらめきます。

「音楽を聴きながらしっとりした場所でハイボールを飲みたいひとにおすすめ」とのこと。

 

 

インターネットでいつでもどこでも簡単に情報が手に入る時代。口コミを見て、通販サイトで購入ができるというのは、たしかにとても便利な仕組みだと思います。

だけど、そんな中でも実際に「体感する」ことで得られる、見える世界がぐっと広がるような感覚は忘れずにいたいものです。

 

つながりを持った「まち」への思い

 

― お二人は日々さまざまな場所で自社製品の魅力をお伝えしていると思うのですが、各地を転々としながらお仕事をするってどんな感じなんですか?

青柳さん)我々は転勤族で、私は去年まで首都圏にいたんです。全国に拠点があって、各地で商品のニーズも、お客様の層も違います。そういうところが面白いし難しいなって思いますね。

莊司さん)私は一年目なので広島からスタートしたんですけど、出身は東北なんです。土地によって人柄も若干違うなと思いますね。

例えば販売されている方のトークの仕方とか、お客様の反応とか。それによって売り方も違ってくるのが面白いところだと思います。エリアによってやり方を変えられる楽しさはありますね。顔を合わせて話せるっていうのは何かの縁だと思いますし、そういったところはひとつひとつ大切にしたいです。

 

青柳さんの出身地は山形県、莊司さんの出身地は宮城県だそうです

 

― 今までYeastで取り上げてきたひとは、東広島という土地を自ら選んで働いているひとが多かったんです。それに対して、自分の意志ではないけどここにやって来たっていうのは、比較的大学生と近い状況だなと思いました。

私も、大学は自分の意思で選んだけど、その理由が「ここに住みたいから」だったわけではないので。

莊司さん)大学で四年間行ったところって、その後ずっと忘れられないと思うんですよ。その土地に思い入れはできると思います。私は山形の大学に通っていましたが、入学するまではそうそう行くことが無かったんですよ。

でも社会人になったら戻りたくてもなかなか戻れないっていう葛藤が出てくるんです(笑)実家には戻れても、大学があった場所っていうのは行きたいなって思ってもすぐには行けないので。

青柳さん)今のうちに遊んでおいたほうがいいですよ。私は青森の大学に通っていて、すごく田舎だったんですけどめちゃくちゃ楽しかったんですよね。今も「青森行きたいな」って思うし。

大学があるその土地の場所やひとと触れ合うっていうのは、やっぱり大学生の時しかできないので。その時々を大切にしなきゃなっていうのは思いますね。

 

 

私たち学生団体mahoLabo.は、「学生にとって東広島市をまた帰ってきたいまちにする」をモットーに活動しています。だからこそ、自分が通っていた大学に「また帰りたい」とおっしゃったお二人を見てなんだか嬉しくなりました。

実際に商品を使えば、インターネット上の情報からでは伝わらなかった商品の魅力に気づくことができる。実際にまちを歩けば、「何もない」と思っていた場所のいいところを知ることができる。

自分で触れて、見て、体験するというプロセスを経ることで、日常は少しだけ豊かになるはずです。

 

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次回の記事では、実際に学生団体mahoLabo.のメンバーが大学祭のブースに出向き、その様子をお伝えします。お楽しみに!

 

ライターだより 先生、家族以外の大人と話す機会ってなかなかない気がします。普通に生活していたら関わらないような人と話すのってこんなに面白いんだ、と思いました。

カメラマンだより いつもとは異なる逆アプローチから始まった取材でしたが、カメラまでお貸しいただき、このような形で記事に写真を添えることが出来て非常によかったです! 

編集だより 私もヘッドホンを体感しましたが、まるでライブ会場にいるような気分でした。日常が少しだけ特別になるものを、誰かの誕生日で贈れたら素敵だなと思いました。

 

【かいたひと】たかな/ ライター

山口県出身。ときめく心を忘れずに生きたい。

 

 

【とったひと】てるちゃん/ カメラマン

広島県出身で、初恋の車であるトヨタの80スープラが欲しくてたまらない大男。

特技は食べることとぼーっとすること。

         Instagram→terumi1386