mahoLabo.イベントチーム
12月14日土曜日、三ツ城小学校グラウンドにて、私たちmahoLabo.はイベント「まちあかり 」を開催しました。
このイベントは、三ツ城小学校に通う小学生をはじめとした地域の人たちにスカイランタンの打ち上げと、気球によるナイトグローを楽しんでもらうというもの。
今回のイベントでは46組、のべ200人を超える方々に参加していただきました。
内容を話す前に、今回使用するスカイランタンとナイトグローとは一体どのようなものなのかを説明します!
まずはじめにスカイランタン。
通常火を使って飛ばすスカイランタンですが、今回使うものは一味違い、ヘリウムガスを注入した和紙の中でLEDを灯します。柔らかなあかりを発しながら、夜空へ飛んでいく無数のランタン。
それらを糸とおもりを地面に繋ぎめることで、ナイトグローとの調和を生み出します。
続いて、ナイトグロー。
(大きな気球を照らす高火力のバーナー)
気球といえば空に浮かべる姿を想像します。しかし、ナイトグローは、気球を地面にとどめた状態で行います。バーナーを焚くことで巨大な火柱が上がり、空気で膨らんだ気球上部が周りを大きな提灯のように照らします。
ー イベントの背景 ー
では、なぜ私たちはこのスカイランタンやナイトグローを使ったイベントをすることになったのか。
それは去年の5月まで遡ります。
「東広島に情景を残したい」
一人のメンバーが私たちに語ったこの一言が全ての始まりでした。
「小さい頃に西条に住んでいたのだけど、近所の神社であった祭りに参加して。その時に見た光景が忘れられなかったんよね。それで、その後何年も経って広大に試験を受けることになるんだけど。終わった後に、ふっと思い出して行こうと思ったのがその神社だったんだよ。だから、自分が街に帰ってくるきっかけになった一つに、思い出に残る風景があるのかな~と思って。そんな情景を作り出せるようなイベントをしたいって思ったんだよね。」
そこで彼が思いついたのが、普段自身が所属している気球サークルで触れる機会の多いナイトグローと、スカイランタンでした。
夜空を照らすナイトグローとスカイランタンなら、あの祭りで見た情景を作り出すことができるのではないか……。
これがイベント「まちあかり」のスタートです。
彼の思いに引かれるようにmahoLabo.内からもイベントの運営に関わるメンバーも増えていき、迎えた昨年7月の第一回まちあかり の本番。
結果は想定していた数のスカイランタンが飛ばず、失敗。
必要なガスを用意していなかった見積もりの甘さがその原因でした。
第一回まちあかりの終了後には、このイベントを続けていくのか団体内でも様々な意見が出ました。
しかし、多くの人の思い出に残るイベントをやはり実現させたいという思いは消えず、私たちは第二回まちあかり に向けて再スタートしました。
前回の失敗の反省を基に始動した第二回まちあかり。
ご縁があり開催場所は三ツ城小学校さんのグラウンドを貸していただくこととなり、参加者も三ツ城小学校に通う小学生とそのご家族に決まりました。
そして、今回はmahoLabo.のイベントとして初めて広島大学の学生にボランティアスタッフとして協力していただきました。
(今回のイベントで活躍してくれたスタッフの方々)
ー イベント当日 ー
あたりが薄紫に染まる頃、第2回まちあかりの本番 は始まりました。
受付を済ませた参加者はランタンを固定するおもりと、ランタンにつけるメッセージの作成へ。
参加者自身の手で形に残る思い出として、世界に一つしかない自分だけのおもりとメッセージを作ってもらいました。
(試行錯誤しながらおもりを作る参加者たち)
ランタンを飛ばす準備も終わったところで、続いて開会式。
このイベントを企画から携わったメンバーから挨拶をさせていただきました。
(開会式で挨拶をするmahoLabo.メンバー)
開会式も終わり、いよいよナイトグローへの点火とスカイランタンの打ち上げの時間がやってきました!!
まずは、広島大学熱気球サークルB.C有頂天さんによるナイトグローへの点火。
あたりの音をかき消すように大きな音をたてながら、気球は炎により膨らんでいきます。
(暗い夜空を照らす巨大な提灯の登場で大きな歓声が上がります。)
会場全体がナイトグローのあかりで照らされたところで、続いてスカイランタン。
ランタンとスカイランタンを見るために会場へ集まった参加者の期待。
第一回の失敗を経て、夏からこの瞬間のために準備をしてきた私たちの成功を祈る気持ち。
様々な思いとともに、カウントダウンが始まります。
「10、9、8、7、6、5、4、3、2」
「……1」
46組のランタンがゆっくりと西条の寒い夜空に舞い上がって行きました。
ナイトグローの壮大なあかり、ランタンの小さくも優しいあかり、子供達の歓声と笑顔、
その全てが重なりあい、西条に素晴らしい情景が生まれた瞬間でした。
ー 最後に ー
イベント終了後、今回のイベントに協力をしていただいた三ツ城小学校の校長先生から「子供たちにとって思い出となるイベントをしてくれてありがとう」という言葉をいただきました。
第一回目を含めると半年以上取り組んできたイベントでした。
第一回目の失敗があり、それでも思い出となる情景を作りたいという気持ちで突き進んだ今回の「第二回まちあかり 」。最後の最後に、校長先生からそのような言葉をかけていただき本当にこのイベントをしてよかったと思いました。
そして、mahoLabo.としても大きく成長出来たイベントでした。
今後も、東広島の人々に魅力を与えるようなイベントをしていきたいと思っています。
最後になりましたが、このイベントをする上でご協力をいただいた皆さま、ありがとうございました。
【かいた人】たっくー / 人事・ライター
三重出身。最近朝起きれない。
【とったひと】ももち
兵庫県淡路島出身。趣味は昭和歌謡鑑賞。特に1970年代の歌謡曲が好き。
倫理学を専攻にしたいと考えており、文化としての歌謡曲を倫理学的に考察することに興味がある。
【とったひと】かんちゃん
カメラマン兼WEBデザイナー。大阪出身。
写真を撮ること、人と話すことがとにかく好き。
人が気が付かない魅力や楽しさを探すことが得意。