「発酵」は次の段階へ~3代目も私たちらしくこのまちで成長していきます!~/学生団体mahoLabo.

   しおね 足立汐音 のんの  あゆ

話し手:ひかりん しおね   のんの    あゆ

Yeastをご覧のみなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
Yeastを運営している学生団体mahoLabo.は昨年12月に幹部のメンバーが代替わりをしました。新体制では、代表、編集長に加えて、経理部長1名、人事部長2名の計5人が団体を引っ張っていくことになりました。

(新しい組織の形はこのリンクにて後日更新いたします。→『mahoLabo.とは

 

この記事では、代替わりの前後で代表とYeast編集長を務めるメンバーが、帰って来たいまちやこれからの団体についてお話します。
立ち上げから2年目を迎える今年、団体の人数も増えた状態で更にいいものを皆様にお届けできるように張り切っているところです!
4人の対談をお楽しみ頂ければと思います。

 

左から順に、前編集長あゆ、現編集長しおね、現代表ひかりん、前代表のんの

 

立ち上げることを選んだ人とここに入ることを選んだ人

 

のんの:2人はいろんなサークルからmahoLabo.を選んで入ってきたと思うんだけど、どうして入ろうと思ったの?2人にはmahoLabo.がどういう風に見えてた?

 

う~ん、どうだったっけ。

 

しおね:私はもともとmahoLabo.に入ろうとは思ってなかったけど、母がYeastの記事を見せてくれて、ファンになったんです。ゴールデンウィークに記事に載っている場所を家族とめぐって、それがすごく面白かった。それと同時に一年生の5月の時点でこんな場所を知ってる人は他にいないだろうなって、もったいなく思った

 

しおねはmahoLabo.の他にjazz研究会でも活動している。

 

そこで、ほかの記事も読んでみたらもっといろんな所に行きたくなって。文章を書くのが好きだったのもあって記事の作成に関わりたいなと思うようになったんです。だから私はYeastっていう窓口からmahoLabo.に入りたいって思うようになった。

 

ひかりん:私は東広島市の高屋町出身で、都会に憧れたりもしたけど、進路を決めるときにここを離れる想像はできなかったな。高校までにいろんな人にまちの歴史を聞く機会があって、もっと住んでる人同士が町への思いを共有できたらいいのにって感じてたから、大学に来てSNSでmahoLabo.を見つけたときに、「これじゃん!!!」って。

 

地元・白市で伝統の歌舞伎をするなど、根っからの東広島市民。

 

東広島を出ていく人の多さを見て「寂しい」って思ったところがこの団体の原点だったから。思いから始まってひとをつなげる活動が魅力的だった。だから、すでに他のサークルにも入ってたけど、即決で「入ります!」って言ったんだよね。

 

あゆ:最初から団体がある状態で、その団体でできることや共感するかどうかで入るのを決めるっていうのは、立ち上げた頃とは違ってて面白いなあ。当たり前だけど立ち上げた頃には何もなかったからね。

しみじみ変化を感じるあゆ

 

のんの:今は団体に入るかどうか選べるからね。私たちも選べなかったわけではなくて、作るということを選んだんだけど。

 

「また帰って来たいまち」

 

あゆ:mahoLabo.は立ち上げ当初から『また帰って来たいまち』を作ることをビジョンに掲げてるよね。みんなにとってまた帰ってきたいまちとは?

 

ビジョンを自分の言葉でいうとなるとちょっと考えてしまう。

 

ひかりん:地元民の私は、帰って来る人を迎える方がしっくりくるな。今は他県から地元に帰ってくる人にも、帰省先から帰ってくる人にもおかえり~って言えるからいいポジション。私は家で「おかえり!」って言われるのが好きだから、帰る場所があるって嬉しい。そういう場所をmahoLabo.でも、それ以外でも作れたらいいなって思ってる。

 

そういう場所に私が帰りたいのかも。

 

しおね:最近取材したパン屋さんはお店を開くためにこの場所に帰ってきたって言われてた。他の人のまた帰ってきたいまちの考え方も聞いてみたいな。どうしたらまた帰ってきたいと思うんだろう。

 

まちに出てもっといろんな人のお話を聞きたいな。

 

あゆ:たしかに、これまでまた帰ってきた経験はない状態でまた帰ってきたいまちを考えてきたよね。やっぱり帰って来たいまちがどんなものなのか分かりきってはいないのかも。場所ってきっと私にとっては後付けなのかも。だから大事なひとやものをそのまちに作っていくことでその場所が帰って来たい場所になるんだと思う。

 

あゆは感情を言葉にしてお話するのが好き

 

のんの:私は最近、人よりものに惹かれるかな。いろんな心の状態でみた景色を見に帰ってきそう。私は結構マクロな視点でまちを見てる。広い景色の中にどんな物語があったらこのまちがおもしろくなるのか考えてる。

 

のんのは地元・京都でまちについて調べたことがあり、見る視点がおもしろい

 

しお:私はここで出会った人がみんな別のところにいったら、そこに行っちゃうかもしれない。

 

のんの:私は抜け殻になったそのまちを見に行くかなぁ。

 

まちを見るっていろんな視点がありますね。あなたが帰って来たいまちには、好きな人がいますか?それとも好きな景色がありますか?はたまた素敵なお店?おいしい食べ物?探してみたらいくらでもまちを愛するポイントがありそうです。

 

大切な場所を「守る」こと

 

のんの:また帰って来たいまちっていうのを踏まえて、代表としてはmahoLabo.にどんなふうにあってほしい?

 

ひかりん:理想は、別な場所へ行って楽しんでても、帰ってくる場所はここっていうかんじ。勝手に幸せでいてくれ、くらいのくくりで愛を伝える。ファミリーみたいなかんじかな。

 

あゆ:ファミリーって概念が結構新しいかも。

勝手に幸せであってくれって思うなら、わざわざmahoLabo.としてファミリーであろうとするのはなぜだろう?(笑)

 

なんでだろうをみんなで考える時間がたくさんあります。

 

ひかりん:根底には、mahoLabo.の活動の中で幸せになってほしいって想いがあるよ。ここで幸せを作りたくって、でも他の居場所でもっと幸せになるんだったら行っておいでって。また帰ってきてもいいしね。

 

やっぱりファミリーっていうイメージが好きじゃ!

 

あゆ:Yeastの編集長はさ、そういうのをどの範囲で考えたらいいんだろうね。

 

編集部のトップって言われても難しいよね。

 

しおね:そうだね。編集長はどういう立場でいればいいのか、最近わからないんだよね。編集チームの一員でもあるし、幹部の一員でもあるし。編集長ってなんなんだろうって考えてる。

 

あゆ:しおちゃんはこれからのyeastをどうしていきたい?

 

しおね:今のyeastはめっちゃ好きなんですよ。これからどうしていきたいかって考えるのは今の現状に不安がある時だと思うんですよね。だから、今のyeastの記事に不満はないんだけど、来年度以降新入生が入ってきたときに、その子たちの個性を出しつつ丁寧に取材先の思いや言葉を受け取って、伝わるようにしていきたい。現状を守りたいと思ってる。

 

今のYeast のかたちでやっていきたいな

 

ひかりん:守るのって難しくない?(笑)

私は守るっていう思考になるとダメになりそう。守りたいものは確実にあるんだけど、守りの体制をとるとリスクばかりが気になってしまう。

 

しおね:私の「守る」は、好きだから大切にしたい、かも。私が読んで「素敵だ」「関わりたい」って思ったYeastが好きだから、それを大切にしたい。

 

記事を出すまでは「本当にこれで大丈夫かな」って思うけど、出してしまえばもう大好きなんです。

 

のんの:なるほどね。守り方が人によって違いそう。団体の良さを引き延ばして膨らますことも守ることになると思う。mahoLabo.がいい土壌であり続けるためにはその時々に応じてずっと耕し続けないといけなくって。

 

 

その土壌がいい状態であり続けるために何をするかっていうのは、今までのやり方も変えていいし、どこを伸ばしていきたいかって考えるのはmahoLabo.を守ることにも繋がる気がする。

 

ひかりん:そうかぁ、たしかに。保守的であることだけが守りじゃないね。mahoLabo.もまだまだいいものになる方法を探っていかないとね!!

 

団体を守っていく方法は一つではなさそうです。最近は団体のみんなや自分自信のワクワクすることを聞いてはノートに書いています。これを使ってみんなが楽しい気持ちでいいものを作っていけるようにすることが、私の目指す「守る」かもしれません。
mahoLabo.を守っていけるように、これからあと8カ月、幹部をはじめメンバーのみんなと頑張っていこうと思います。

 

大好きなみなさん

 

対談だより

しおね:初心に帰れました。記事を書くためっていう印象が強かったけど、この場で対談できてよかったです。

ひかりん:最近話したいなあって思ってたことを話せたから、とても楽しかったです。

 

【とったひと】ももち

兵庫県淡路島出身。趣味は昭和歌謡鑑賞。特に1970年代の歌謡曲が好き。
倫理学を専攻にしたいと考えており、文化としての歌謡曲を倫理学的に考察することに興味がある。