「好きだから、真っ直ぐ向き合える」お菓子大好きシェフから学ぶ忘れたくないもの / 菓子工房mike 三宅崇

  

聞き手:あゆ 写真:かんちゃん 編集:のんの

広島大学から自転車で30分かからないほどの場所に、御園宇という地区があります。

フジグラン東広島店があるあたり、と言ったらピンと来る人も多いかもしれません。

 

今回は、御園宇にある菓子工房mikeのシェフにお話を伺ってきました。

 

西条の日本酒で作られたタルトや、安芸津の栗で作られたモンブランなど、

東広島の素材が生かされたお菓子がお店には並びます。

 


こちらがシェフの三宅崇(みやけたかし)さん。

幼いころからお菓子が大好きで、製菓専門学校を卒業後、広島や大阪、フランスでの修行を終えて、西条にて菓子工房mikeをオープンしました。

 

 


お菓子とカエルをこよなく愛するシェフ

 

ー 三宅さんが更新されているブログを拝見させていただきました。
  毎日更新されるのって大変じゃないですか?

 

わぁ、読んでくださって、ありがとうございます。
そうそう、始めた頃は大変で。いつも明日の記事は何書こうかなってそればっかり考えてました(笑)。

 

ー でもブログを読んで、優しそうでお菓子への愛が深いシェフがやってるんだなと素直に思って、お店に来るハードルが低くなるというか、このシェフが作ったお菓子食べてみたい!と私は思いましたよ。

 

 

それは、嬉しいですね。やっぱりお店に立ってケーキを作っているだけじゃ、お客さんに伝えきれないものがあります。ケーキを作っている僕自身のことや、どんな素材が使われているかを知った上で食べるケーキの方が絶対美味しいですからね。
ケーキのことをもっと知ってほしくて始めたブログです。

 

ー ケーキのこと以外にも、「今日は〇〇の日です!」とか、「花が綺麗に咲いています」みたいな記事も多いですよね、あれほっこりします(笑)

 

やっぱり、毎日書くのが大変で(笑)
何かないかなぁと思ったときに「あっ、今日ってこんな日なんだ!」と思うことがあったらそれをネタにしています。でも、あれはあれで調べるので、自分の知らないことが知れるので結構いいですよ。
それを知ったらみんなに教えたくなっちゃいます。

 

終始笑顔で冗談を交えながら話す三宅さん。この陽気さは一体何なんだろう。

 

三宅さんがお店をもつ原点となった焼きタルト。

たくさんの種類が並びます。

 

好きなものに真っ直ぐ向き合う

 

僕って変態的なところがあるんですよね。

 

 

― ……?
       どういう意味ですか(笑)

 

全然、変な意味ではないですよ。

 

 

このお店を見てみると分かると思うんですけど、カエルばっかでしょ。
これ実は100匹以上いるんですよ。

 

― それは思いました。どこをみてもカエルがいます…!

 

店内には三宅さんがお菓子と同じくらい愛するカエルの置物がそこかしこに。

 

カエルのことものすごく好きなんですけど、それも気づいたのは
小さいときからなにか絵をかいたり作品を作るときに、カエルばっかり作ってたんですよ。無意識のうちにね。

 

― 本能的に好きなんですね。

 

そうそう。きっとお菓子もそうなんだよね。
好きだから、真っ直ぐ向き合うことができる。

 

子どもの頃ってそうじゃなかった?
砂場を見たら山を作りたくなるし、大人の真似事をすぐしたり、
自分の好きなものや興味のあるものをなんでもつくりたいと思っちゃう

 

 

僕はきっとあれに近いんだよね。
知らないことに対して、これってどうやって、とかなんで?とか思っちゃう。

 

それで気になるから、いろいろ調べていくと
今度はみんなに知ったことを教えたいと思うんだよね。
楽しいでしょ?(笑)

 

やっと心にスンときた。三宅さんの考えは至ってシンプルで、自分の好きなものでひとに笑顔になってもらいたい、それだけだった。

いつからだろう、自分の好きなものに正直でいたり、自分らしくいることを難しいと感じるようになったのは。
「楽しいでしょ?」という言葉にはっとさせられ、忘れていた言葉を話すように「楽しいです」と言ったのを覚えている。

 

 

好きだからこそ「真っ直ぐ」向き合う

 

ー そんなお菓子が大好きな三宅さんの、一番好きなお菓子は何ですか?

 

オペラっていうお菓子が1番好きですね。
フランスのお菓子でチョコレートが使われているケーキ。

 

でもね、実はまだお店に置けてないんですよ。

 

ー まだ、ですか。

 

うん。自分が出会った最高のオペラを超えるものを作ることがまだできていなくて。
大好きなものだからこそ、納得のいくものをお客さんには届けたいな、って思っています。

 

納得のいく素材を使って、美味しいものを作りたいです。
まぁ、そういうのもあって今はチョコレートについて勉強しているんですけどね。

 

ー へぇ、まさかチョコレートも素材から作っちゃうんですか?

 

やっぱり、チョコレートが豆からできているのを知ったら、作りたくなっちゃって。
豆からチョコレートを作る、チョコレート屋さんを開く計画もしています。
変態でしょ?(笑)

 

 

ー 本当に楽しそう。
  三宅さんのオペラが発売された時は絶対お店に遊びに来ますね。

 

ぜひ待っています!

 

 

「好きなものに真っ直ぐ向き合う。」
三宅さんの「真っ直ぐ」は好きなものを知ってほしい、食べてほしいだけではなくて、好きだからこそ「納得のいくもの」を食べてほしいという強いものだった。

三宅さんとの時間は何歳になっても忘れたくない「何か」を考えさせられるものだった。
自分の好きなものって何だろう、ありのままって何だろう、そう思ったとき、友達がそう悩んでいるとき、三宅さんの作るお菓子を買いに行こうかな。

 

ライターだより

三宅さんとの取材を終えてから、自分の考えや行動が目に見えない何かに囚われていると感じたときや、ありのままって何だろうと考えるとき菓子工房mikeのケーキが食べたいと思うようになりました。こうやって私の中に東広島の宝物がまたひとつ増えました。

20歳の誕生日にはmikeさんのケーキを自分に贈ろうと思います。

 

カメラマンだより

好きなことを仕事にするって本当に難しいと実感しています。
あんなに楽しそうに好きなことを真っすぐやれる大人はそう多くないなと思いました。自分の’好き’がわからなくなったときに訪ねてみたくなるような人でした。

取材後、ケーキを買ったのですが、しっかりと丁寧な味で、こだわりを感じました。

 

 

菓子工房mike

営業時間:10:00~19:00
     日・祝日は10:00~18:00
定休日:月曜日
住所:広島県東広島市西条町御園宇6035 コンチェルト御薗宇1F
TEL:082-490-4466
ホームページ:
シェフのブログがアメブロにお引越ししました。
今までのヤプログはスタッフブログになっています。
今のシェフブログはこちらです。
→ https://ameblo.jp/mikeokashi/

 

 

【かいたひと】あゆ

 編集長 / ライター兼広報担当
 広島大学総合科学部所属。出身は宮崎県。すきな食べ物は真鯛のおすしです。

 

【とったひと】かんちゃん

カメラマン兼WEBデザイナー。大阪出身。
写真を撮ること、人と話すことがとにかく好き。
人が気が付かない魅力や楽しさを探すことが得意。