ふらっと来てもらう場所をつくる。人間関係もフラットに。/交流の場カフェふらっと 早田良二

     

聞き手:ひかる 写真:ゆーた 編集:しゅるしゅる

JR西高屋駅と白市駅の真ん中あたり、電車の通る田園風景の中に三角のかやぶき屋根があります。それが交流の場カフェ「ふらっと」の目印です。

 

ふらっとはオーナーの早田良二さんが4年前にオープンしました。それまでの会社勤めを辞めてからご家族で経営しているそう。

家にいるようなゆったりとくつろげる空間で終始和やかな取材となりました。

 

人と人とをつなぐカフェ

 

― このお店の「交流の場カフェふらっと」という名前は、はじめから交流することを意識してつけられたんですか?

 

うん、それは一番最初から。飲食を提供するだけじゃなくて、講座とかイベントを通じてたくさんの人が交流する場にしたいと思ってる。だから最初から「カフェふらっと」じゃなしに「交流の場カフェふらっと」っていう名前にしてあるんよ。

 

― 交流の場を作りたいという想いは会社員の時からあったんですか?

 

いや、そういうわけじゃないよ。会社員の頃に何か自分で考えてできる事業をやりたいって思ったのがきっかけだから。家族と一緒にできるからカフェをすることにしたんだけど、

飲食店の雰囲気に冷たいイメージがあって。「いらっしゃいませ」と「お待たせしました」くらいしか喋らないでしょう、普通だと。

 

ー うーん、たしかに。

 

だったら、イベントとか講座とかがあれば、お客さん同士のつながりもあるし、自分たちとのつながりもあるし。単なるカフェ、食事の提供だけでは終わらないよっていうスタンスで交流の場を作りたかった。

 

 

― ふらっとでの交流をどんなものにしたいか聞かせてほしいです。

 

やっぱり生きていくうえで人との交流はないといけないじゃん。当然ストレスにもなるけどね。会社に入ると特に交流が大事になってくるし。そこで、人とのつながりっていうのがストレスにならんようなことをしたいなって思った。

 

ー なるほど。

 

ストレスになりそうだったら、もうやめる。

だからそんなに高尚なコンセプトとかではないわけよ。えらそげに言ってるけどね(笑)

 

お客さんと作る。手抜きはしない。

 

早田さんはふらっとが持つ交流の場としての役割をお話してくださいました。ご自身もお客さんとのつながりを大切にされています。

 

― お客さんはどんな方が来られますか?

 

一番の常連さんは、おばあちゃん二人組なんだけど、さっき数えたら今年だけで45回来られてる。

 

 

ー 今年だけで!?

 

うん。だから週に一回以上よね。満席で帰ってもらったこともあるからもっとかもしれない。

 

ー すごいですね!!どのお客さんがいつ来られたかとかも数えているんですか?

 

そうそう、自分で認識できる人はね。そのおばあちゃんと毎月来られる手話カフェの人とか50名弱。あと、一人でご飯食べたりされる若いサラリーマンさんとかかな。その方、昨日来られたんよ、ちょっとお茶しに来ましたって。ここ好きなんだって。

 

― お客さんと結構お話されるんですか?

 

しますよ。おばあちゃんの方とはよくしゃべるし、手が取れれば外まで送っていくよ。

 

早田さんは、常連のお客さんが来た時を記録しているだけじゃなく、お気に入りのメニューも覚えておられました。

ひととのつながりを大切にしておられる早田さん。その優しさは店内にも見られます。

店の奥には赤ちゃんのおむつ替えスペースがありました。

庭の植木は短く切られていて、小さい子供でも縁側から電車を見ることができます。

取材に行った私たちにもいい香りがする紅茶を出してくださいました。

 

― すごいいい香り、これ。

 

家でもちゃんとティーバッグとかの説明通りにやると違うよ。

まずいったんお湯でカップをあっためて、ティーバックにお湯をかけながら入れる。

 

ー あ、やったことない。

 

適当にやるとおいしくなくなる。科学な訳よ。

料理も科学だから、レシピを作ったらその通りにやる。あとは気温とか湿度とかを見てちょっと時間を変えることとかはある。パンのイーストも、季節によってちょっとだけ量を変えるんよ。

だけど基本的にはベースになるレシピを1度決めたらそのやり方は絶対崩さん。手抜きはしない。

 

自分で作るから仕事も楽しい

 

― お店をしていく中で、これ楽しいなって思うことってなんですか。

 

忙しいのも楽しいし、しんどいのも楽しいよ。全部、自分が作っていることだからね。

だからそういう面でいうと、会社勤めをしとった時と違ってストレスがないんよ。そりゃ、忙しいのはストレスだけど、精神的に「はあ、やだなあ。」っていう気にはならん。

 

― 頑張ろうみたいな?

 

そうそうそう。

毎日、おんなじことの繰り返しもあるじゃない?パンを仕込んだりとかも、ケーキ焼いたりとかも、ね。いろいろ定休日の仕事もたくさんあるけど、それはそれで全部楽しいし。

 

― 自分がやるって決めたことだから楽しいんですかね?

 

だと思う。それに、農作物育てるのとかは完全に趣味だからね。店先の綿花なんかも、遊びみたいなもんよ。

 

 

 ふらっとには明確なコンセプトがあるわけではないけど、決して手抜きはせず、守る部分を守っていることで何度でも来たくなるようなお店になっているんだと思いました。

何より、早田さん自身が楽しんでおられるのがお店の雰囲気をよくしているんだと感じます。

「家で作るにはちょっと手間だけど気張らない」という料理もコンプリートしたくなっちゃいました。ほっと一息つきたいときにふらっと行ってみてはいかがでしょうか。

 

ふらっと(flaaat)

営業時間:11:00~17:00
定休日:火曜・水曜
住所:〒739-2113 広島県 東広島市 高屋町 高屋東2807
TEL:082-437-3533
facebookページ:

 

ライターだより

最後まで読んで下さってありがとうございます!ふらっとは大好きな地元のとくにお気に入りの場所です。初めての記事ということで、張り切って書かせていただきました。お店のアットホームな雰囲気とそれをつくる早田さんのお人柄が伝わっていれば嬉しいです。

 

カメラマンだより

 今回はのどかな自然のなかにあるカフェにおじゃまさせていただきました。取材中は窓から何回か電車が通っていくのも見える、落ち着く空間でのインタビューでした。早田さんのお話は、今進路を考えている私にとても勇気をくれるものでした。またひとりのお客様としてお邪魔させていただきたいです。ありがとうございました!

 

 

【かいたひとひかる/ライター

じゃ県を愛するよくばり星人。
多すぎる夢を語っては忘れ、また生み出している。
Instagram→dekohikaru1274
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【とったひと】ゆーた(Yut@)/カメラマン

知らないところを探検するのが好き。もちろんカメラをつれて。
家ではクラシックギターを弾いたり、本を読んだり、寝たり。
Twitter → @Yh_photo